遠州トラック（株）の平成17年3月期決算短信（連結）の経営成績は下記のとおり。
地域に密着した営業活動を積極的に行い新たに地元の有力荷主数社との取引を開始した。また既存荷主にも、従来の荷主主導型の物流から、同社グループのシステムを駆使した原材料の調達、構内作業の導線管理、販売支援に至るまでのサプライチェーンマネージメント物流の営業展開を進め、荷主との一層の緊密化を図ることによって、業態の変革と取引額の拡大に成功した。
この結果、当連結会計年度の営業収益は154億93百万円（前期比6.9％増）と、過去最高額となり、利益面は、増収効果と効率化の徹底的な追及により、営業利益は12億22百万円（前期比24.1％増）、経常利益は12億29百万円（前期比29.0％増）、当期純利益は6億99百万円（前期比30.8％増）と、引き続き増益となり、経常利益、当期純利益は過去最高益を計上した。
セグメント別の状況
物流事業
営業収益は151億12百万円（前期比7.5％増）、営業利益は14億93百万円（前期比23.9％増）。輸送部門の営業収益は組合せ配送等の効率輸送の追及、新規荷主の特殊輸送（低温輸送）が寄与し、102億67百万円（前期比8.1％増）。
その内訳は、自社輸送が43億4百万円（前期比10.6％増）、取扱輸送が59億62百万円（前期比6.3％増）で。
倉庫部門は、夏場の猛暑効果もあり、在庫増加、取扱量増加により、営業収益は48億45百万円（前期比6.2％増）。
その他の事業（省略）
次期の見通し
営業収益16,986百万円（9.6％増）、経常利益1,406百万円（14.4％増）、当期純利益791百万円（13.2％増）を見込み、原油価格の大幅上昇と価格の高止まりによる経費増等を運賃に転嫁できない不安要素はあるものの、物流戦略商品の開発と顧客ニーズに応える提案営業の推進により収益の向上に努め、財務体質の強化を図っていく。
