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郵船航空サービス/平成17年3月期決算短信(連結)

2005年05月16日/未分類

郵船航空サービス(株)の平成17年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

活況を呈する航空輸送需要を確実に取り込むべく販売拡大と輸送力増強に取り組み、事業基盤を強化するため、ULD輸送などによる輸送品質の向上や欧州での新たな輸送商品の開発に取り組んだ。

また、日系企業の進出が著しい中国や中・東欧、将来の成長が見込めるベトナム、メキシコなどの物流拠点の整備を進めた。

その結果、当連結会計年度の営業収益は148,263百万円(対前期比125.2%)に上り、原油高と取扱量の増加に起因する輸送コストの増加が見られたが、他方、取扱量の増加を挺子にした事業効率の向上や営業原価や販売・一般管理費の抑制により、営業利益は10,408百万円(同144.1%)、経常利益は10,887百万円(同143.2%)、これに法人税等を加減した当期純利益は6,797百万円(同181.8%)と過去最高の成績を残した。

事業の種類別セグメントの業績
貨物運送事業
航空輸送を中心に旺盛な国際物流需要を着実に取り込めたことにより、営業収益は144,382百万円(対前期比125.5%)、営業利益9,635百万円(同139.6%)となった。

旅行事業、その他事業(省略)

所在地別セグメントの業績
日本
貨物運送事業は、期初には薄型テレビなどデジタル家電の欧米向け製品輸出取り扱いが活況を呈し、また、世界的な自動車増産に加え、米国西海岸での港湾混雑の影響による自動車関連部品などの航空輸出取り扱いが大いに増加した。一方、航空輸入や海上貨物取り扱いも増勢を維持した。旅客事業の堅調な推移もあり、国内連結子会杜を含めた営業収益は84,249百万円(対前期比122.7%)、営業利益6,617百万円(同141.3%)。
将来に亘る航空貨物取扱量の増加に対応するための成田ロジスティクスセンターの増築工事と2月に開港した中部新空港における中部ロジスティクスセンター建設工事が相次いで竣工し、本年2月に共に供用を開始した。

北米
自動車関連部品の航空輸入取り扱いが大いに増加する一方、米国産の自動車関連部品や航空機部品とハイテク関連の航空輸出取り扱いが伸び、海上輸送やロジスティクス事業が順調に業容も拡大した結果、営業収益は12,470百万円(対前期比118.6%)、営業利益704百万円(同175.3%)。

欧州
北米や日本向け自動車関連の航空輸出が増加する一方で、オリンピック景気の中でデジタル家電など消費財輸入取り扱いが大いに活況を呈し、アジアからの自動車関連部品の輸入が堅調に増加した結果、営業収益は15,261百万円(対前期比126.3%)、営業利益1,238百万円(同219.0%)。

東アジア
航空輸出は、香港からのパソコンやその周辺機器、自動車関連出荷が大いに増加し、中国、台湾なども取り扱いを伸ばした。韓国での半導体や関連部品などの航空輸入取り扱いも堅調に推移し、営業収益は24,262百万円(対前期比145.3%)となったが、需給逼迫による輸送コストの増加などにより営業利益は1,059百万円(同105.2%)。
当連結会計年度より北京法人が業務を開始し、新たに連結子会杜となっている。

南アジア・オセアニア
エアコン関連や自動車関連部品の域内物流や、期半ばの欧州向けエアコン出荷、日本や北米向けデジタル家電出荷、輸出入ともに自動車関連部品取り扱いが順調に伸び、取扱量が堅調に増加し、営業収益は14,131百万円(対前期比115.7%)、営業利益は790百万円(同139.2%)。

次期の見通し
世界経済の見通しは、原油価格高騰の影響や世界的なIT関連需要動向に不透明感があるものの、概ね拡大基調を維持するものと見られている。

米国経済は、成長速度を緩めながらも雇用情勢の改善が続く中で個人消費が堅調に推移するなど、巡航速度での成長を維持し、中国経済も景気引き締め政策により成長率を落としながらも景気拡大を続けるものと予想されている。

我が国経済は、世界的なIT関連需要の低迷など外需低迷により、暫くは景気減速感が強いものの緩やかな成長が続くものと予想されている。

こうした経済の見通しの中にあって航空貨物業界は、原油高騰による輸送コストの上昇や経済動向の影響が懸念されるが、世界レベルでの最適生産・調達活動に代表される経済のグローバル化の長期的な流れの定着により、一層の市場拡大と成長が大いに期待できる。

特に我が国産業は、グローバル化の進展とともに国際競争力が更に強化されるものと予想され、その海外展開は航空輸送を始めとする国際物流分野に新たな成長市場を生み出している。

他方、こうした新たな市場では、単なる航空輸送サービスの提供にとどまらず、国内外の拠点や市場を結ぶ的確な物流情報に裏打ちされた一貫輸送サービスやロジスティクス・サービスなど、総合的な物流サービスの提供が物流業者に求められている。

このような経営環境にあって、同杜は着実に国際物流業界での地歩を固め、期待され、信頼される企業として一層の成長を目指す。

拠点展開は、製造業の進出が著しい世界の成長地域に積極的に進出して、海外ネットワークの拡充に努めている。

中国では、課題であった沿岸部での拠点整備にほぼ目処がつき、集配網や拠点間を結ぶ輸送網などの整備に取り掛かる。

また、他のアジア地域での輸送力強化やインドにおける事業基盤の強化を図り、中・東欧地域も、着実に足場を固め、視野に入ってきたロシアへの展開を検討する。

他方、物流サービスの面は、航空輸送を事業の柱としながらも、顧客ニーズに的確に応えるため、航空輸送のみならず、海上・陸上輸送、ロジスティクスなどを組み合わせた高品質で最適な物流サービスを提供し、顧客志向の高い施策を挺子に事業の拡大を図る。

次期の連結業績見通しは、営業収益154,500百万円、経常利益9,500百万円、当期純利益5,750百万円を予想している。

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