デンマークのAPモラー・マースクは、オランダのライバルであるロイヤル・P＆O・ネドロイドの買収に向けて交渉を始めた。買収予定価格は30億米ドルで、今年6月中にも正式声明が発表される見通し。
買収後、両社は、マースクの本拠であるデンマークのコペンハーゲンに本社機能を集約した上で、現在のオランダ、英国の拠点も維持する方針。買収に伴い、ネドロイド側は1500人の人員削減を実施する予定。
マースクは現在、世界のコンテナ輸送量の12％のシェアを持ち、運航するコンテナ船は400隻。ネドロイドが運航するコンテナ船は156隻。
マースク・グループの2004年の売上高は281億ドルで、125カ国に6万人の従業員を持つ。ネドロイドの2004年の売上高は52億ドル。
買収交渉について、マースク幹部は「両社の利点を合わせることにより、世界のコンテナ市場でさらに強固な地位を築くことができる」と話している。ネドロイド幹部は「両社統合は、株主、従業員にも大きな恩恵をもたらす」としている。
