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士幌町農業協同組合/レンタルパレット導入により馬鈴薯出荷コスト大幅削減

2005年05月18日/未分類

士幌町農業協同組合(北海道河東郡士幌町、以下:JA士幌町)は、主要産品である馬鈴薯の出荷に、日本パレットレンタル(株)のレンタルパレットを導入し、コストダウンに成功した。

農産物物流は、出荷価格に対する物流費の割合が高く、荷役作業は人力によるところが多く、JA士幌町は、年間41,000トン(25,000~30,000ケース/日、期間は8月~翌年4月の9ヶ月間)におよぶ生食用馬鈴薯の出荷作業のため、人員を手配したが、販売環境が低迷する中、コスト低減策を模索していた。

JPRレンタルパレット導入による効果は、従来手荷役であった、トレーラーやコンテナへの積込作業が効率化され、最大で1時間40分必要だった積込作業時間は約10分程度まで短縮された。

さらに、パレットを購入して調達する場合に比較して、購入費、返回送費、整備費、廃棄パレット、の処理費が節減され、在庫スペースは52%もの削減となった。

また、JRの一貫パレチゼーション貨物割引が適用され、発送料・到着料1割引となり、JA士幌町では出荷コストが大幅に削減されるとしている。

出荷拠点、輸送、卸売市場の各フェーズで一枚のパレットを共同・一貫して使用することにより、荷傷みのリスクが軽減されることから、「高品質」という士幌産馬鈴薯のブランドイメージ定着もつながると期待している。

JA士幌町における2003年度(03年8月~04年4月)のレンタルパレット利用枚数は約40,000枚で、2004年度は約41,000枚。

「JIST11型レンタルパレット」は、ISO規格の海上コンテナや国内の輸送車両の寸法を勘案して1970年に制定された日本の標準パレットで、JIST11型による一貫パレチゼーションの推進が、レンタルシステム導入によって、より標準パレットを共同利用する有効な手法として期待されている。

レンタルパレットでの一貫パレチゼーションでの導入メリットは、①出荷元への空パレットの返送が不要②ムダなパレットのストックが不要③遊休パレットの保管スペースが不要④パレットのメンテナンスが不要⑤同一パレットなので積み替え不要⑥異業種間での共同利用が可能⑦人員の削減・労働時間の短縮⑧パレット購入費用の削減⑨輸送時間の短縮⑩パレット保管施設の軽減⑪ムダな荷役作業が不要ーーなどがあげられる。

環境面でも、積み卸し時間の削減によるアイドリング減少で環境負荷も軽減し、JA士幌町の馬鈴薯を輸送するトラックが、積込時間、市場での待機時間、積降時間におけるアイドリングを計1時間短縮した場合の試算では、燃料消費量が年12klで削減でき、105万円のコスト低減となる。

Co2排出量では年8.5tmNOx排出量は年に242kg削減ができる。

問合せ
士幌町農業協同組合
農工部農工課:久保
Tel01564-5-2665
Fax:01564-5-2492
tkubo@ja-shihoro.or.jp
http://www.ja-shihoro.or.jp/

日本パレットレンタル株式会社
総務部広報課:那須
Tel03-3666-7791
Fax03-3666-7531
nasu@jpr.co.jp
http://www.jpr.co.jp

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