(株)近鉄エクスプレスの中国法人、北京近鉄運通運輸有限公司(以下:KWE北京)は、上海発着の国内航空貨物取扱いを認める民航二類ライセンスを外資系物流会社として初めて取得した。
民航二類ライセンスは、中国民用航空総局傘下の各民航地方管理局で申請、受理、許可が管理されるため、それぞれの拠点を管轄している地方管理局に対して個別申請を行い、取得する。
KWE北京は2004年12月に北京発着の民航ライセンスを取得し、今回の上海発着のライセンス取得をもとに、2005年9月以降に北京-上海間の中国国内航空貨物混載サービスを開始する予定。
現在、KWE北京では広州発着の民航ライセンス取得の準備を進めており、取得後は中国三大都市間(北京、上海、広州)をカバーする強力な国内航空貨物混載サービスの提供が可能となる。
現在この3都市間の物量は、全中国国内航空貨物量のほぼ7割を占めており、携帯電話関連の電子部品などが主な取扱い品目として見込まれる。
今後、更に中国国内での部品調達物流が増加していく中で、半導体や液晶のような高価な部品は、従来のトラック輸送に代わり、国内航空便にて輸送されるケースが増加すると思われる。