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川崎汽船/フル・オート式コンテナ・ツイストロック新開発

2005年06月26日/未分類

川崎汽船(株)は、海上コンテナを甲板上で固定するフル・オート式コンテナ・ツイストロックを新開発した。

ラッシング機器メーカーである大洋製器工業(株)の試作により、フル・オート式ツイストロック「FA-8」が完成し、北米航路のコンテナ船ベラザノブリッジでの実船航海試験一航海目を終了し、大変良好な結果を得ることができた。

ツイストロックは、コンテナの四隅にひねった金物(ツイスト)を装着し、上下のコンテナを結合して固縛(ロック)させるもの。

従来型はセミオート式と呼ばれるものが主流で、コンテナの下部に取り付けてそれを他のコンテナの上部に搭載すると自動的にツイストしてロック機構が働くというものだったが、揚荷役の際にはロック機構をリリースするため、人力でレバーをひとつずつ開放する作業が必要だった。

長い棒を持った作業者が揚荷コンテナをチェックしながら4隅のツイストロックの開放(アンロック)作業を行う。

コンテナ本数の増大とともにこの作業は膨大な量となるうえに、高い場所に積載されたコンテナのアンロック作業は、長く重たい棒で操作するか、またはコンテナの天井に上って高所作業を伴う危険な作業だった。

新開発「FA-8」は、ロック/アンロックともに完全自動化に成功し、人力によるリリース作業を不要とする新製品(国際特許出願中)。

さらに、前後逆付けを防止するための機構を備えており、装着ミスによるコンテナ揚荷時のトラブルなど従来型の問題点を全て解決する画期的な新製品として完成した。

重量も約5.8kgと従来比約20%減の小型・軽量化にも成功、片手でハンドリングが可能なコンパクト設計で、川崎汽船では、今後さらに強度・耐久テストを重ね、実船での航海試験を重ねた上で完成度をより高め、船級協会の認証を得て来年秋に予定される同社最大の8000TEU型新造コンテナ船を皮切りに、順次「FA-8」の導入をすすめていく方針。

問い合わせ
川崎汽船株式会社
造船計画グループ長:竹永健次郎
TEL03-3595-5101
Fax03-3595-5355

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