総務省は、「小電力無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「移動体識別システム（UHF帯タグシステム）の技術的条件」の「高出力型950MHz帯パッシブタグシステムの技術的条件」における共用化技術と免許不要タイプの低出力型950MHz帯パッシブタグシステムなどの高度利用技術の導入についてまとめた。
電子タグについては、小型化や低価格化が進展しつつあり、道路・交通、生産、物流、販売、食品管理、医療・薬品管理、金融、環境、教育などの幅広い分野において高度な利活用が期待されている。
このような状況の中、比較的長距離の通信が可能であるUHF帯電子タグシステムのニーズが高まっており、国際的にもISO標準の策定が行われたところであるとともに、各国において規定の整備、実用化が進められつつあることから、平成16年7月よりUHF帯電子タグシステムについて審議を行い、平成17年4月に高出力型950MHz帯パッシブタグシステムについて先行的に制度化が行われた。
これまでの審議の中では、ユビキタスネットワーク社会の実現に向け、950MHz帯パッシブタグシステムについて、我が国の今後の800/900MHz帯の有効利用という面も考慮し、間欠通信、キャリアセンス等の共用化技術を具備することが望ましいとされている。
また、共用化技術が具備されることで、比較的短い距離で利用され、広く一般のユーザも利用可能なUHF帯電子タグシステムとして、免許不要の低出力型パッシブタグシステムの実現への期待が高まってくるとされている。
これまでの審議結果を踏まえ、国際標準化の進展等の状況に鑑み、UHF帯電子タグシステムをより高度に利用するための技術的条件について審議を行ったもので、高出力型950MHz帯パッシブタグシステムの共用化技術と免許不要タイプの低出力型950MHz帯パッシブタグシステムの技術的条件について報告している。
内容は下記アドレスを参照。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050808_5_1.pdf
