NTN（株）は、近年のインドにおける自動車市場の急拡大に対応するため、インド・ハリアナ州に現地法人を設立、等速ジョイント（以下：CVJ）の現地生産に着手する。
インドにおける自動車生産は、アジアでは日本、韓国、中国に次ぐ規模となっており、2004年に120万台を突破、2010年には約230万台への生産拡大が見込まれている。
また、10億人超の人口を抱える市場はポテンシャルとして大きく期待されており、自動車メーカー各社は、プラットフォームの共通化を世界規模で加速、生産を欧州、米州、アジア、中国で展開しており、インドもこの枠組みに組み込まれる可能性が高まってきた。
NTNは、「現地生産」、「世界最適地生産」の基本方針を掲げ、CVJは日本、米州、欧州、アジア、中国に9つの生産拠点を設け、インドに世界で10番目の生産拠点となる。
新会社で生産したCVJは、日系自動車メーカーのインド生産車のシェア獲得を目指すとともに、インド系、欧米系、アジア系自動車メーカー向けの受注も目指す。
ことし11月に現地企業との合弁も視野に入れて新会社を設立、2007年3月から量産を開始する予定で、2007年度の売上は約15億円、2010年度には約45億円を見込んでいる。
新会社の概要
会社名：NTN Manufacturing India Private Limited（仮称）
事業内容：等速ジョイントの生産、販売
資本金：約3億円（当初の予定）
所在地：ハリアナ州バワル工業団地（GrowthCentreofBawal,Haryana）
設立2005年11月（予定）
量産開始2007年3月（予定）
敷地面積：約85千㎡（予定）
総床面積：約10千㎡（予定）
投資額約20億円（当初の予定）
売上計画：2007年度は約15億円、2010年度には約45億円を見込む
従業員数：当初約80名、2010年には約220名を予定
