（株）ニュートラルと、（株）データ・アプリケーション（以下：DAL）は、EDIソリューションに関して、技術面と販売面において包括的に業務提携した。
第一弾として、DALが開発・販売するB2Bサーバ「ACMSB2B」および「ACMSLite」と、ニュートラルが開発・販売するインターネットEDIシステム「BACREX」(バクレックス)を組み合わせ、スイート製品として、両社の販売代理店を通じて提供開始する。
DALはレガシーEDIから次世代EDIまで幅広くカバーするB2B・データ交換システムやERPとの連携などを含むシステム連携での多くの実績があり、ニュートラルはWeb-EDIにファイル転送型EDIの機能を追加した拡張型Web-EDIと流通業界向け業務アプリケーションの開発・構築で実績がある。
2社の技術とノウハウを組み合わせ、流通業界および電機・電子部品業界をターゲットとする新しい統合パッケージ製品の共同開発を開始し、2006年度中に提供開始する予定。
近年、サプライチェーンの効率化や適正在庫によるコスト削減を実現するため、大企業はもちろん中小企業を含むあらゆる企業でEDIシステムの導入が加速している。
従来型のVANや公衆回線を利用した定期的・大量取引に適したバッチ処理のデータ転送型EDIのほか、最近の傾向としてはインターネットを活用することでシステム導入や通信コストの負荷を少なくし不定期・少量取引の中小企業でも導入が可能な拡張型Web-EDIや、新たな通信プロトコルの次世代EDIも注目されている。
EDIによる取引先の増加に伴い、EDIシステムとバックエンドの基幹業務システムとの間で、取引データを正確かつスムーズに受け渡しできるようにするシームレスなシステム連携ニーズも高まっている。
ニュートラルとDALが共同開発するシステムは、双方のノウハウを結集した製品としてこれらのニーズに的確に応えるもの。
新製品は大規模システムから中小規模システムまで対応可能であり、完全分散対応、プラットホームフリー、完全統合運用を目指す。
取引頻度やデータ量にかかわらず大企業から中小企業まで、あらゆる企業間取引に最適な環境を提供する。加えて、連携プログラムを新たに開発することなくEDIシステムと基幹システムとのシームレスな連携を短期間かつ低コストで実現し、統合ソリューションとして一元的に管理することを可能にする。
両社では、まずインターネットを利用したEDIの普及が急速に進行している流通業界と、電機・電子部品業界をターゲットとし、その他の業界向けには順次拡大していく。
