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凸版印刷等/ICタグ付き帳票による生産管理システムの実証運用開始

2006年03月09日/IT・機器

北海道立工業試験場と凸版印刷(株)は、ICタグ付きの帳票を活用した生産管理システムを開発し、北海道マイヒックス(株)に導入、3月7日より実証のための運用を開始した。

システムの概要は、導入によって、製造工程、在庫情報、生産日報の管理と可視化と、モノの流れと管理情報の流れの一体化が図れるとともに、導入コストの低減を実現し、費用対効果のあるシステムとなっている。

本システムの運用流れ・特長
実証は、建設機械(掘削)器具の製造メーカーである北海道マイヒックスの各製造工程で、システムの効果を検証する。

1)システムに生産計画(品名・製造番号・数量など)を入力。作業指示書であるICタグ付きのリライタブル紙が専用プリンタから出力されます。その際、ICタグに製造番号が格納される。
→リライタブルシートにICタグのデジタル情報を表示することで、「ICタグ内の情報の可視化」
→「随時書き換え」によるリユースが可能で「コスト低減および環境負荷削減」
→既存バーコードシステム等との併用も容易

2)従業員は社員証(ICカード)を作業場所付近に設置されたリーダ/ライタにかざし、システムに作業者として登録。各工程の作業開始・終了時に作業指示書のICタグを読み取るので、製造番号単位の製造進捗状況が確認できる。
正しい工程を通過していない場合は、リーダ/ライタにエラーを示すランプが点灯するため、複雑な工程でも確実に進捗と製造履歴が管理できる。
→「製造工程の管理と可視化」/「モノの流れと管理情報の流れの一体化」

3)最終工程の完了が報告されると、在庫情報に反映され、在庫の情報がリアルタイムに把握でき、タイムリーな出荷指示が可能になる。
→「在庫情報の管理と可視化」

4)作業者がICカードで開始および終了報告すると、その開始・終了時刻がシステムに反映され、各人の生産日報を自動的に集計し出力できるため、生産効率や労務管理の基礎情報としても活用できる。
→「生産日報の管理と可視化」

システム構成
・システム管理用パソコン1台
・帳票出力用プリンタ1台(ICタグへの書込み/読取り可能なリライタブル対応機)
・普通紙プリンタ1台
・ICタグ用のリーダ/ライタ3台
・ネットワーク接続用ハブ(パソコンと3台のリーダ/ライタを接続)

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