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沖電気、NYKロジスティックス、ヒルズ/温度センサRFIDタグ開発

2006年04月20日/IT・機器

沖電気工業(株)と日本郵船(株)の関連会社NYKロジスティックスジャパン(株)(以下:NYKロジ)、(株)HILLS(以下:ヒルズ)は、定温輸送時の商品管理を向上させる目的で、商品の輸送や保管に使われる定温輸送容器に装着可能な、電池の要らないパッシブ型温度センサRFIDタグの商品開発に成功した。

荷物を開封せずに容器内部の温度を検知・記録できるため、商品の定温輸送時の管理を向上できる。

近年、さまざまな商品、特に食品や医薬品などは、温度管理の面で安全な輸送・保管環境にあったかどうかを、荷物を開封することなく追跡調査できることが必要不可欠となっている。

本製品は、温度センサとデータを記録・無線伝送するRFID用LSIで構成され、輸送用・保管用の容器外部に装着することで、容器内の温度を検知し、その結果がLSI内に記録される。

記録されたデータは専用のリーダライタを使ってパソコンなどに取り込むことができる。

最大の特徴は、電磁波を遮断する保冷材で覆われたものでも、開封せずに内部の温度を検知できること。

さらに、電池不要で、防水設計となっているため、長期間繰り返し使用することができ、通常のICタグの機能である書き換え可能なメモリを搭載し、温度の検知に加え、受け取り・引渡し日時、担当者などの管理データも容易に記録することができる。

沖電気が開発したRFID用LSI「ML7216」と、センシング機能を引き出すリーダライタ用ソフトウェアが使用され、このLSIの周波数は水分による干渉の影響が少ない13.56MHz帯を使用し、センサインターフェースやCPUインターフェースを具備した省電力設計のLSI。

既に、三社による開発は終了しており、今後メーカー・流通・物流業界の顧客に試用していただき、実用化していく予定。

実用化に向けては、ヒルズが各種容器を提供、沖電気が状態検知用センサRFIDタグとリーダライタの提供を行い、NYKロジが日本郵船の関係物流会社との提携を通して、グローバルな輸送・保管環境の提供を行っていく。

販売計画は、試験販売を2006年10月から、量産出荷を2007年3月に予定しており、2008年度までに100万個を販売を見込んでいる。

温度センサRFIDタグに関する問い合わせ
沖電気工業(株)シリコンソリューションカンパニーエンタープライズソリューション本部
電話03-5445-6311

消費物流の輸入一環輸送サービスに関する問い合わせ
NYKロジスティックスジャパン(株)
電話03-5220-1226

定温容器に関する問い合わせ
(株)HILLSマーケティングユニット
電話03-5775-2270

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