GXSは、GS1唯一のプラチナスポンサー企業になったことを発表した。
これは複数年にわたるスポンサーシップで、GDSN(グローバルデータシンクロナイゼーションネットワーク)の普及と促進およびサプライチェーン効率化の向上に対するGXSの確固とした取り組みと不断の努力が認められた結果であると言える。
GXSのスポンサーシップは、GDSN認定データプールの使用義務付けを通じ、サプライチェーンデータの品質向上を目指して、先頃GS1UKがASDA社、Makro社、Tesco社の小売各社と立ち上げた構想にしたがっている。
GXSは世界22のGS1メンバー組織と協業関係を持ち、業界最多となるGS1認定の国単位、地域単位、業種別単位のデータプールをサービス提供していると共に、2007年末までに大多数のサプライヤがGDSNを通じて商品データの同期化を実現できるように各GS1組織および小売企業を積極的に支援している。
GS1プレジデント兼CEOのMiguel Angel Lopera氏は、「特にグローバルな競合環境において、商品データの同期化が企業にもたらす価値は計り知れません。GXS社の業界に対する深い知識、各種標準・規格におけるリーダーシップ、データプールの立ち上げと運営管理における豊富な経験、規模の大小を問わずあらゆる企業に対し提供しているサポートの能力は他に類を見ないもの。GXS社とローカルレベルの各GS1メンバー組織との協業によって、サプライヤ各社は欠品率の低減、棚在庫の向上、コスト削減、売上増加など数多くのメリットを手にすることができます。このように数多くのメリットがグローバルサプライチェーンに与えるGDSNの重要性を軽視することはできません」と
述べている。
GS1UK、ASDA社(Wal-Martグループ企業)、Makro社(Metroグループ企業)、Tesco社、GXSがスポンサーを務めるサプライチェーンデータの同期化プロジェクトは、GDSN認定データプールの利用に対するサプライヤの理解と洞察を深め、その採用を促進する。
現在、数多くの小売企業およびサプライヤが展開しているサプライチェーンが、標準化されていない質の低いデータによって本来の機能を大きく阻害されている。
小売企業とサプライヤの間においてデータベースの分散化が進む中でデータの品質が犠牲になり、これがグローバルサプライチェーン自体の効果と効率性を損ねる原因になっている。
またRFID(無線IDタグ)などの新しいテクノロジへの投資も、導入を成功させるためには質の高いデータが不可欠であることから、期待される効果を発揮することができない。
GDSNは、サプライチェーン全体を通じて情報への一貫して整合性のある正確な視点をサプライヤ、小売企業、メーカー各社に提供することで、このような課題に応える。
これによってサプライチェーン上のすべての関係者はそれぞれの顧客へのサービス品質を高めると共に、より大きなROI(投資対効果)を手にすることができる。