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運輸低公害車普及機構/平成17年度国土交通省EMSモデル事業結果

2006年06月29日/未分類

(財)運輸低公害車普及機構(LEVO)は、国土交通省の平成17年度低公害車普及対策促進費補助金によるEMSモデル事業を実施し、特別積合せ貨物運送を行う一般貨物運送事業者13社(26事業所)、1,048台の車両(ディーゼル車953台、CNG車78台、LPG車17台)の応募があった。

参加事業者はEMS用機器を導入しエコドライブを実施するとともに、LEVOが主催したエコドライブの推進方法、省エネ走行のポイント等に関する2回の走行講習会と4回の座学講習会に参加した。

LEVOは、エコドライブの効果を把握するため、平成18年3月までの期間、車両毎の走行距離と燃料消費量などの運行データを収集し、EMSによる燃費改善の効果分析を行なった。

事業の成果では、参加事業所中、最も大きな効果を示した事業所の燃費改善率は、約20%に達した。

調査期間において得た運行データは、平成17年12月から翌年1月の大雪の影響、運行ルートの変更、積載量の変化等により、燃費への影響が見込まれたので、アンケート・ヒヤリング調査によりそれらの要因を可能な限り除外してエコドライブによる燃費改善効果を分析した。

事業所別の燃費改善の状況をみると、最大で約20%の燃費改善が見られた事業所があり、事業全体で見ると、すでにアイドリングストップなどのエコドライブ運動を行っていた事業者が多くあり、全参加車両の平均燃費改善率は約8%に達した。

なお、燃費改善率20%は、普通貨物自動車の年間燃料使用量約16,000リットル(約6万2,000km走行)に対し、約3,200リットルの節約に相当する。燃費改善率8%は、普通貨物自動車の年間燃料使用量に対し、約1,300リットルの節約に相当する。

走行講習会において実施した実技講習では、車両、積載量や走行ルートなどを同一とし、交通状況などの燃費に影響する要因を除いて、29人の参加者のエコドライブ講習前後の燃費を比較し、その結果、燃費の改善率は平均で約26%、最大では約65%、最小でも約8%であり、エコドライブにより燃費の改善効果が大きいことが実証された。

参加事業者へのアンケート・ヒヤリングの結果、EMS導入前は多くの事業者においてアイドリングストップなどのエコドライブ運動、講習会参加など意識向上運動主体で実施され、EMS導入後は、データに基づくエコドライブ運転および診断、データによる日報管理と指導、燃費ランキング表の掲示等EMSにより目に見えるようになった走行データを活用した取り組みが行われ、燃費改善につながったことが指摘された。

また、副次的な効果として、交通事故の減少や運転マナーの向上などに効果があるとの報告もあった。

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