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ヨドバシカメラ/mySAP SCMを中核とした日本初のRFIDプロジェクト本格稼動

2006年07月13日/物流施設

SAPジャパン(株)は、(株)ヨドバシカメラの物流センターにおいて日本初の商用RFID(無線ICタグ)適用プロジェクトが、本格稼動したことを発表した。

仕入先からの入荷プロセスにおけるRFID適用プロジェクトに際し、ヨドバシカメラはmySAP SCMのRFID対応製品である「SAP Auto-ID Infrastructure(以下:SAP AII)」を採用した。

SAP AIIは世界的に規格統一が進められている商品コードElectronic ProductCode(以下:EPC)に標準機能として対応しており、コラボレーションを伴ったEPCの商用物流での展開は国内初となる。

RFIDの特徴である、EPCデータ管理を実際のビジネスへ活用するという革新的な目標が今回の本番稼動により達成された。

この度の「SAPAII」を中核としたRFIDシステム立ち上げと活用により、ヨドバシカメラは更なるシステムの自律化を進め、業務プロセスの効率化と最適化を目的としている。

今回、対象となった範囲は「入荷検品作業の省力化・正確性向上」「仕入先との新入荷プロセス確立」「在庫管理・仕入先管理を含めた業務自動/自律化」。

ヨドバシカメラは2005年後半よりSAP製品の評価と概要設計を行い、すでに導入されていた大規模なmySAP ERPの負荷低減と現場処理のシステムを考慮し、システム基盤となるSAP Net Weaverプラットフォーム上でSAP AIIとmySAP ERPの連携を進めた。

SAP AIIとmySAP ERPは、アプリケーション間のプロセス連携を統合するXI(エクスチェンジインフラストラクチャー)を介して統合されており、EPCデータは、リーダーを介してSAPAIIで集中的に管理される。

今回のRFID適用プロジェクトは、ヨドバシカメラの、EnterpriseSOA(エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ)をベースとしたビジネスプロセスの迅速な変更を支援する柔軟なシステムの設計開発を行うというコンセプトに則っており、大規模なERPを含めた既存のシステム環境に対し、大きなインパクトを与えずに、RFIDシステムの導入が可能となった。

同RFIDシステム構築プロジェクトは2005年末に発足、実質6ケ月未満での稼動を実現。SAPジャパンのコンサルティング及びカスタマーサポートそしてドイツ本社を含めた少数精鋭でのメンバー構成とお客様側体制と1つのチームとして有機的に機能し、プロジェクトを進めたことが短期稼動を実現させた要因の一つ。

問い合わせ
SAPジャパン株式会社
http://www.sap.com/japan/contactsap
電話03-3273-3333(代表)

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