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かわさきファズ/キユーソー流通専用新物流棟建設

2006年07月20日/物流施設

かわさきファズ(株)は、新たに低温物流棟を建設し、(株)キユーソー流通システムに一括賃貸する。

既存敷地の一部と川崎市からの新規借地をあわせた合計17千㎡の敷地に、建物延床面積21千㎡の冷蔵・低温の物流センターを建設するもので、総事業費は35億円の見込み、平成18年9月着工、同19年12月竣工の予定。

新施設は、キユーソー流通システムが展開する3PL事業の新たな拠点と全国小口輸配送システムのハブセンターとして利用される。

同社のトラック幹線輸送ハブは、現在分散しているが、新拠点に集約化することにより、直送体制の整備など、関東圏における物流の効率化がはかられるものとみられる。完成後は約150人が就業する見込み。

また、同社が、臨港地区に新たに拠点を整備することにより、輸入貨物の取扱増が期待される。

かわさきファズは、平成16年3月期以降、3期連続で黒字を達成しているが、初期投資負担が大きく、繰越損失を抱えていることもあって、収益基盤の一層の強化をはかることが経営上の課題。

今回の計画は、既存施設との一体運営による間接コストの節約などにより、事業収益へのプラス効果が大きいと判断して、実施に踏み切った。

また、食品関連で流通加工および輸入品を扱う物流施設というコンセプトと、湾岸地区に新たな物流拠点を求めていた入居企業の進出意向が一致したことが、成約にいたった大きな理由。

京浜臨海部では、工場跡地へ外資系ファンドによる大型物流施設開発が相次いでいるが、当面、流通加工型の食品物流施設に特化することにより、他地区との差別化をはかっていく。

また、隣接用地は、首都圏に残された貴重な物流施設用地として注目されており、新物流棟建設は、当該用地の今後の利用計画に対して先導的な役割を果たすものと期待している。

施設概要
所在地:川崎市川崎区東扇島6-11かわさきファズ物流センターC棟(仮称)
構造:鉄筋コンクリート造、地上4階建て冷凍・冷蔵庫
冷蔵・低温の荷捌き・保管施設
テナント工事:立体自動倉庫システム、自動仕分け機
敷地面積17,300㎡
延床面積21,500㎡
トラックバース:36カ所
総事業費:(かわさきファズ分)
建物・設備33億円、その他(付帯工事、建設中利息等)2億円、計35億円
竣工予定:平成19年12月


キユーソー流通システム用低温物流棟

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