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ソニー/全世界の輸配送車両のCO2排出量、売上高当たり3%増加(2002年比較)

2006年07月31日/未分類

ソニー(株)グループの2005年度におけるCSRに関わる活動報告書「CSRレポート2006」を公表した。

物流分野では、部品や製品などを輸送する際に発生する環境負荷を低減するため、輸送方法の転換や輸送梱包の改善、輸送効率の向上に取り組んでいる。

物流関連会社であるソニーサプライチェーンソリューション(株)(以下:SSCS)が管理している部品調達、国内製品出荷、国際地域間輸送による2005年度のCO2排出量は、約69万5,000トン。輸送方法や積載効率の最適化など、荷主として可能な施策を実施し、排出量削減に取り組んでいる。

また、ソニーが全世界で自ら所有している移動用車両などからの2005年度のCO2排出量は約3万5,000トンで、2002年度と比べ約1,000トンの増加となり、売上高当たりの排出量では3%の増加となった。

SSCSでは、物量やリードタイム、コストとの調整を図りながら、輸送にともなう環境負荷を低減させるために、トラックと比べCO2排出量の少ない鉄道、海運を利用して運送するモーダルシフトや、鉄道コンテナを利用する他社との共同輸送も継続して実施している。

2005年度の日本国内でのモーダルシフトによる輸送物流量は約1万4,300トン。これは、トラックで運んだ場合に比べ、約2,670トンのCO2排出量を削減したことになる。

グローバル物流企画を行うSSCSでは製品設計、製造の各部門と共同で包装物流改善を積極的に推進し、2004年度には、テレビの国際間物流において集合包装を導入した。

テレビを、スタンド部分、ディスプレイ部分、アクセサリーの3種類に分け、それぞれを輸送用パレットに最適な数でまとめて集合包装化して現地の事業所へ輸送し、組み立てと個別包装をする取り組みで、輸送コストおよび輸送に関するCO2排出量を削減することができた。

さらに、2005年度には集合包装に使用する包装材に、国際間で繰り返し使用できる通い箱を導入し、包装材廃棄物の発生を抑制している。今後は、この通い箱を部品などにも展開していく予定です。

また、製品の重量や体積を、輸送時のパレットやコンテナのサイズにあわせて最適化することは、物流費用削減および物流によるCO2排出量低減の両方に有効な取り組み。SSCSは製品設計、製造の各部門と共同で、液晶テレビ“BRAVIA<ブラビア>”Xシリーズにおいてスタンドを本体の下に収納できる包装方式を導入し、前モデルに比べて体積を40%削減した。

これにより、輸送時の積載効率が2倍となり、CO2排出量を大幅に削減している。

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