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商船三井/原油タンカー、原油流出事故

2006年08月17日/未分類

(株)商船三井が保有する原油タンカー”BRIGHTARTEMIS”(ブライトアルテミス)は8月14日、スリランカ/スマトラ島間の公海上で、遭難船の救助作業中に接触事故により船体に破孔が生じ、積荷の原油が流失した。

8月14日午前(現地時間)”BRIGHTARTEMIS”は、東部インド洋のグレートニコバル島の西方約290マイルの公海上で火災を起こした貨物船”AMAR”(アマール10,208総トンシンガポール船籍)の救助要請を受信し、遭難者を救助しようと接近していたところ、漂流していた”AMAR”が風浪に圧流されて”BRIGHTARTEMIS”に接触し、本船の右舷船尾部(海面上の高さ約1.7メートルの部分)に、横約5メートル、縦約1メートルの破孔が生じ、損傷した2つのタンクから積荷の原油の一部が流失した。

流失した総量は現時点での正確な計測が困難だが、約4,500トンに達した可能性がある。

“BRIGHTARTEMIS”は、ミナアルファハル港(オマーン)、およびラスタヌラ港(サウジアラビア)から原油249,997トンを積載し、日本に向けて航行中だった。

本船は、原油の流失を最小限に抑えるため、損傷を受けたタンクの原油を可能な限り他のタンクに移した結果、損傷したタンクの油面は破孔から十分下の位置まで下がり、さらなる流出のおそれはなくなっている。船体の揺れを最小限に抑えるよう、速度を調整しながら東方に向かって航行している。8月14日、本社内に社長芦田昭充を本部長とする対策本部を設置した。

“BRIGHTARTEMIS”の概要
総トン数:146,463トン
船種:原油タンカー
建造年月:1992年8月
船籍:シンガポール
乗組員:クロアチア人船長を含め4名、カナダ人1名、フィリピン人18名合計23名
船舶管理:MOL Tankship Management(Asia)Pte.Ltd.

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