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三井物産/ロシア向け物流事業強化に現地営業倉庫業開始

2006年11月29日/物流施設

三井物産(株)は、ロシア物流事業強化に向けモスクワにおいて家電・建機・自動車メーカー中心とする日系企業をターゲットに大規模営業倉庫事業を開始する。

ロシア向け貿易は、法的な制限あるいは通関制度の複雑さなどにより、日系事業者による直接貿易が極めて難しい状況にあったが、通関制度の整理といった動きが進む中で、家電・自動車・建機等の日系メーカー各社より、同国向け直接貿易の要望が高まってきている。

また、従来フィンランド等近隣諸国をゲートウェイとした間接的な物流が一般的ではあったが、今後は同国向け直接物流、更には同国内での在庫保管に関するニーズが増大していくものと見込まれる。

このため、三井物産はロシア最大消費地であるモスクワと日系企業の工場進出が予定されているサンクトペテルブルクを結ぶ物流幹線沿いにおいて、大規模営業倉庫事業を2007年1月にオペレーション開始し、3年後には3.5億円の売り上げを見込んでいる。

当初はリースにて確保した倉庫スペース12800㎡にてオペレーションを行い、顧客企業の要望に応じ、適宜拡張も視野に入れた事業展開を推進する。倉庫の保有母体は三井物産モスクワ有限会社とし、オペレーションは現地及び近隣諸国での日系企業向け貨物取り扱いに長けた東洋トランスとハミコエージェンシー社の現地法人を、また通関には東洋トランスの現地法人の一つでロシア全土での通関免許を取得のTB Toyo Transを起用し、確実なサービスの提供を実施する。

国際輸送では三井物産物流本部100%出資子会社である(株)トライネットのグローバルロジスティクスネットワークと連携し、世界各国とロシアの間の多様な物流ニーズに応え、モスクワを中心とした輸出入物流のサービス能力の拡大を目指していく。

とくに、今後は同社貨物との混載を含めたシベリア鉄道の有効活用を実施し、輸送納期短縮と輸送コストの低減を目指し、ロシア・CIS諸国向けの域内輸送等のメニューにおいては、日系顧客取り扱い実績豊富な既存パートナーによる現地企業起用及びサービス品質指導を行うことで、確実で品質の高い輸送を実現、製造拠点から在庫拠点、消費地迄の高品質一貫輸送サービスを提供する。

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