三井物産とアサヒビールは3月9日、天然由来調味料の酵母エキスを製造、販売する合弁会社「アドバンスト・イースト・テクノロジーズ・ジャパン」(東京都墨田区)を2月に設立、ことし後半から国内外に販売を開始すると発表した。
株主資本は約10億円で、両社が折半出資し設立。5年後の2014年には売上高200億円を目指す。新会社が販売するのは天然由来調味料の酵母エキスで、アサヒビールが発見した高グルタミン酸など高濃度な成分を含有する4種の酵母などを利用したもの。
新会社は酵母エキスの製造を米オルテック社(ケンタッキー州)がセルビアに保有するグループ会社に委託する。この製造委託に伴い、アサヒビールはオルテックに酵母と酵母培養技術の活用を、グループ会社のアサヒフードアンドヘルスケアの保有する製造技術、配合・処方のノウハウなどを供与する。
酵母エキスの販売は三井物産が欧米向けを、国内向けはアサヒフードアンドヘルスケアがそれぞれ担当する。欧米向けは三井物産の海外販社の販売網を活用して現地の加工食品会社やエキス加工会社に販売し、アジア向けは三井物産とアサヒフードアンドヘルスケアが協力して販売する。