三井物産（株）は、ベトナム政府から現地法人設立特別認可を取した。
ベトナムはWTO加盟にあたり、商業分野への投資完全開放を2009年1月からとしているが、共同イニシアチブ推進等、日越関係を重視するズン首相により、三井物産に特別認可決定されたもので、100％外資による輸出・輸入・国内卸売権を併せ持つ商事会社としては、世界で初の認可。
ベトナム現地法人は、2007年4月に営業開始を予定しており、水産物、繊維縫製品等ベトナム産品の輸出、日系進出企業に対する原料・材料の輸入を中心に当初年間500億円の取扱を計画、数年以内に年間1000億円を目指す。
三井物産は、高成長を続けるアジア経済により深く機動的に対応すべく、本年4月にアジア本部をシンガポールに設置し、ベトナムを重点地域と位置付け、12月の米国議会による対越恒久最恵国待遇供与法案（PNTR）可決、来年1月のWTO加盟実現とベトナム経済に対する関心が高まり、日系企業の進出も急増している。
同社は今後アジア地域戦略展開の一環として、SCMモデルの展開（部品・原材料の調達管理や日本向け製品の生産・物流管理機能の提供）、ホアラック・ハイテクパークへの企業誘致、ベトナム製品の輸出開拓、資源・インフラ等の大型投資参画等、総合的にベトナム経済成長に貢献していく。
ベトナム三井物産概要
社名：ベトナム三井物産有限会社
所在地：ベトナム社会主義共和国
本店：ホーチミン市
支店：ハノイ市
設立時期：2007年
資本金 10百万ドル
出資者／比率：三井物産（株）100％
従業員：85名（内日本からの出向者13名）
