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フジタ/プロロジスパーク尼崎にNOx処理機能持つ道路

2007年01月31日/物流施設

(株)フジタとフジタ道路(株)は、自動車排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を処理する機能を持つ光触媒舗装「フォトロード工法」に、ヒートアイランド現象を緩和する舗装表面温度低減化機能を併せ持たせた、「表面温度低減型」のフォトロード工法を開発し、1月30日にオープンするプロロジスパーク尼崎の外構道路に初適用した。

フォトロード工法は、フジタ、フジタ道路と太平洋セメント(株)、石原産業(株)が共同開発した、光触媒を含む特殊なセメント系材料を道路表面に吹き付けてコーティングする工法。

プロロジスパーク尼崎では、屋上緑化や敷地内外への植栽、風力発電を行うなど、施設周辺環境の向上に努めており、その一環として自動車排気ガス浄化機能とヒートアイランド現象抑制効果を併せ持った、表面温度低減型フォトロード工法が外構道路に適用された。

施工したのは白色系コーティング材で、室内における光照射表面温度測定試験では、表面温度は一般密粒アスファルト舗装に対して、約8℃低減したという。

フジタでは今後、この技術を都心部での大気環境改善、ヒートアイランド現象抑制技術として、自動車排気ガスによる大気汚染などの交通公害が発生している幹線道路、高速道路など各種車道、建物外構への適用を進め、積極的な環境改善策として技術提案していく。

フォトロード工法は1999年に実用化されたもので、施工後5時間程度で車両通行が可能。光触媒の強い酸化作用とセメントに含まれるカルシウムにより、自動車排気ガス中の人体に有害な窒素酸化物は中性の硝酸カルシウムに化学変化して道路表面に付着し、雨水により無害な硝酸イオンおよびカルシウムイオンとして洗い流される。

都心部など交通量の多い、実際に施工した道路でのNOx処理能力実地調査では、1日1車線あたり1,500台の乗用車に相当する60-70mg/㎡の処理能力が確認されている。光触媒舗装の酸化作用は半永久的に持続する。

また、「表面温度低減型」のフォトロード工法は、舗装表面の温度上昇を抑制することによるヒートアイランド現象の緩和を目的として開発されたもので、従来のフォトロード工法に用いるコーティング材に顔料の一種である遮熱性薬剤を添加することで、窒素酸化物の浄化能力は維持したまま、太陽光の赤外線成分を効率よく反射して舗装表面温度の上昇を抑制するという。


光触媒舗装工事

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