(株)アイティフォーは2月23日、名古屋の老舗百貨店(株)丸栄の基幹システムを構築し全面的に刷新したと発表した。基幹システムにはアイティフォーが開発したリアルタイム対応の流通トータルパッケージソフト、RITSが採用され、3月1日から本格稼動する。
導入するのは、PCサーバを中心としたオープン系システムで、最新機能を盛り込んだオープン系ミドルウエアを採用することにより、低コストで高いパフォーマンスを実現。システム運用コストを半減することに成功した。
リアルタイムに店舗ごと、商品ごと、顧客ごとの売上動向を把握することができるため、経営層が即時に経営判断を下すことも可能。
アイティフォーは、基幹システムに付随するシステムとして電子マネー対応のPOS(販売時点情報管理)システムやギフトカードシステム、PCサーバも納入した。
丸栄は2006年3月から「カイゼン運動」に取り組んでおり、稼動していた大型汎用コンピュータによる基幹システムを8か月でリアルタイム対応の基幹システムに刷新した。
アイティフォーによると「それまで、丸栄がバージョンアップを繰り返しながら利用してきた大型汎用コンピュータによるシステムは、システム更新の度に数億円規模のシステム構築費と10名以上の担当者によるシステム管理が必要だった」としている。
RITSは小売業の業務効率、利益率の向上を目的とした流通トータルパッケージソフトで、百貨店を始め大規模ショッピングセンター、ホームセンター、食品スーパーなどの小売業で導入可能。
販売管理システムとして電子マネー対応のPOS、eコマース、ポイント、友の会、外商システム、商品管理システムとして発注・仕入、検品、棚卸、在庫利益管理、顧客管理システム、クレジットカードシステム、ギフトカードシステムなど小売業に必要な機能のほぼすべてを網羅しており、業務のすべてを伝票レスで実現する。
また、個々の店舗の商品別売上数量をリアルタイムで把握でき、また、在庫が少ない商品は自動発注されるため、販売担当者が個別に仕入先へ発注を行なう必要もなくなり、自動発注、適正在庫の実現が可能となる。
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