安田倉庫（株）は3月28日、中央倉庫（株）と共同で中国上海市に「安田中倉国際貨運代理（上海）有限公司」を設立したと発表した。
2000年8月に中国での物流営業体制を強化するために100％子会社の安田倉儲（上海）有限公司を設立し、上海市外高橋保税区で物流業務を展開。物流関連の規制緩和で外資100％出資の国際フォワーディング会社の設立が認められたため、設立の検討を進めていた。
設立に際し、2005年11月に業務提携した中央倉庫と協議した結果、提携目的の1つである国際輸送事業での協業の一環として、両社で共同出資の会社設立を決めたもの。
今後両社は上海市、華東地区での国際フォワーディング業務を強化し、華北地区などへの新会社の支店（分公司）設置を進める。
新会社は安田倉庫と中央倉庫の貨物を取り扱うボリュームメリットを生かし、コスト競争力強化とサービスレベルの向上を図る。
新会社設立後も安田倉儲（上海）有限公司は存続させ、保税区機能を活用した営業展開を進めるとしている。
新会社の概要
社名：安田中倉国際貨運代理（上海）有限公司
住所：上海市浦東新区陸家嘴東路166号中国保険大厦2007室
資本金：77万USドル
出資比率：安田倉庫（株）70％、中央倉庫（株）30％
設立：2007年1月30日（営業開始は2007年5月）
役員：董事長 藤本隆生（安田倉庫常務取締役）
主な事業内容：国際フォワーディング業務（国際複合一貫輸送、通関など）
従業員：当初20名程度
