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ソニー/物流分野のCO2排出量66.8万トン

2007年07月31日/CSR

ソニーは7月30日、CSRレポート2007を公表した。物流分野ではグループのグローバル物流を担当するソニーサプライチェーンソリューション(株)(SSCS)の取り組みを紹介している。

レポートによると、SSCSが取り扱う部品調達、国内製品出荷、国際地域間輸送、国内主要関連会社の事業活動に伴う輸送で発生した2006年度のCO2排出量は、約66万8000トン。

SSCSは、サプライヤー、ソニーのデバイス事業所からの部品や完成製品の国際地域間輸送で、輸送効率や積載効率の最適化や環境面で効果がある輸送手段への切り替えなどを実施し、CO2排出量や梱包材料の使用量削減に努めている。

また、リードタイムとコストとの調整を図りながら、輸送にともなう環境負荷を低減するためにトラック輸送と比べCO2排出量の少ない鉄道や海運を利用して運送するモーダルシフトを推進。専用のコンテナを利用して、鉄道による他社との共同輸送も実施している。

こうした鉄道輸送に加え、2006年4月1日からは同年3月に運行開始したJR貨物の「スーパーグリーンシャトル」列車の利用も開始。同列車に毎日固定で積載する最初の荷主となった。

2006年度の日本国内でのモーダルシフトによる輸送物量は約1万7100トンで、トラックで運んだ場合に比べて2214トンのCO2排出量を削減したことになるという。

2005年に開始した製品輸送での国際間通い箱の運用を部品輸送に拡大し、輸送コスト、輸送に関するCO2削減に取り組み、通い箱導入で増加する返送コストを抑えつつ、製造工程、物流プロセス、廃棄処理領域を考慮に入れながらリターナブルで簡素な包装を実現した。

2006年10月に導入を開始したTVスタンドへの集合包装化と国際間通い箱の利用では、年間255トンのCO2削減を見込んでいる。

また、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラの部品輸送の一部で、2006年12月からプラスティック製折りたたみコンテナを使用した国際間通い箱の運用を開始、2007年1-3月末までの3か月間で26.5トンの段ボールを削減した。今後、半導体、LCDパネル、大物部品ほかのカテゴリーへも導入する。

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