(株)マクロミルは8月15日、下ニールセン・カンパニー(株)の事業のうち、POSデータを利用した調査サービス事業を平成19年11月1日をもって譲り受ける基本合意を決めた。
譲受する、ニールセン・カンパニー社の「スキャントラック(SCANTRACK)」を始めとするPOSデータサービスに関する事業は、1993年にサービス開始され、以来14年間にわたって、市場代表性のある拡大推計データとして、様々な消費財メーカと流通各社に利用されてきた。
スキャントラックは、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグチェーン、ホームセンターなどの全国の小売店店舗からPOSデータを収集し、消費財メーカ・製品カテゴリー・ブランドごとに、タイムリーな販売動向データの提供を行っている。
また、これらのPOSデータを検索・分析するソフトウェアを併せて提供することにより、顧客企業は、自社製品や競合製品の販売トレンドや販売シェアの詳細情報を把握し、同データをマ-ケティング戦略立案の重要指標として活用している。
今回のニールセン・カンパニー社からマクロミルへの「スキャントラック」に関する事業の譲受は、現行サービスを保持するかたちで行われ、引き続きマクロミルが、同サービスの既存顧客へサービス提供を行う。
今後は、この事業に、マクロミルのネットリサーチノウハウ・システム開発技術・販売力を融合してサービスリニューアルを図り、これまで以上に利便性とクオリティの高いPOSデータの提供・販売を目指す。
この事業の譲受により、同社は、従来のネットリサーチのサービスラインナップに加えて、マーケティング基礎データと位置づけられる「スキャン方式による商品購買調査サービス」「POSデータによるマーケット・メジャメント(市場測定)データ」の提供が可能となる。