中国、ロシア、韓国、日本が共同開発した陸海連絡輸送の定期航路が、年内に開通する。これは世界で唯一、中国とロシア、韓国をつなぎ日本海を跨ぐ多国籍の陸海連絡輸送航路で、開通後は東北アジア地域の経済発展を促す「ゴールデン航路」となる。
吉林省琿春市の政府役人は21日、新たな航路は全長800海里(約1481.6キロメートル)で、琿春市からロシアのトロイツァ港と韓国のソクチョを経由し、日本の新潟に通じることを明らかにした。新航路の開通後は日本海の海運ルートを計画、中国東北から渤海、黄海を経由する第2の出航ルートを切り開く予定だ。
中国、ロシア、韓国、日本の4カ国は合意に基づき共同出資で会社を設立、共に航路の経営管理を行う。中国と日本は輸送経路や貨物の確保を進め、ロシアは同航路の国内での通関や倉庫保管、積み出し、中継輸送の手続きを行う。また、韓国は海運船舶の調整及び実質的な運送業務を担う。
同政府役人は、「すばらしいゴールデン航路だが、これまでは注目されてこなかった」と語っている。
専門家は「新航路により、中国の東北地方から日韓及びアメリカ・カナダなどの太平洋地域への航路が大幅に短縮される。これにより、東北アジア地域の国際経済と貿易の発展が促進されるだろう」と指摘している。(日中経済通信)