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NECシステムテクノロジー/SCM、WMS、TMSで市場調査結果を公表

2007年09月05日/調査・統計

NECシステムテクノロジー(株)は9月4日、配送計画支援システム「ULTRAFIX(ウルトラフィックス)」の対象領域であるTMSやWMSなどの物流システム、SCMに関するマーケティングリサーチを実施、リサーチ結果の分析レポートの抜粋版をWEB上で公開した。

調査期間は7月9-12日の4日間で、全国の企業で物流業務従事者を対象に、インターネット定量調査を行った。調査内容はTMSやWMSの利用状況、使用満足度、販売物流での配送計画や調達物流での調達計画の状況・課題、今後の物流業務への取り組み見通し――など。有効回答数は300人で、(株)パワー・インタラクティブが調査を行った。

分析レポートによると、輸配送管理システム(TMS)のパッケージ選定時に重視するポイント1位は、「現場での使いやすさ」が最も多く、次いで「SIerやシステムベンダー(技術力・企業規模)」が重視された。

重視ポイント2位は、「基本機能の充実」や「倉庫・在庫管理システム(WMS)との連携」などが高くなる傾向で豊富な標準機能や他のシステムとの連携ができるかといった点が重視された。3位から「サポート体制」や「価格」などが高くなる傾向が見られた。

TMSの機能について必要と思うといった意見で高かったのは、「リアルタイム配送進捗管理」「最適化シミュレーション機能」「配送実績管理」「WMSとの連携」など。

TMSについて満足が高い評価は、「配送実績管理」「積付計画」「リアルタイム配送進捗管理」などで、不満より満足の評価の割合が多いのは、「配送実績管理」「積付計画」のみとなった。特に不満が高かったのは、「位置情報管理」「リアルタイム配送進捗管理」などでリアルタイムに運行状況を把握できるといった点への評価は低い傾向にあった。

SCMの推進状況は、「既にSCMを構築済み」が7.7%。現在構築中から構築予定を含めると約3割がSCMを推進している状況。一方で構築する予定はないとする回答も約3割を占め取り組み状況は分かれた。

また、会社の従業員規模別で見ると、規模が大きくなるに従い既にSCMの構築済みが多くなり3000人以上で26.1%。現在SCMを構築中も含めると約5割を占めた。

今後の物流業務への取り組み見通しで3PL・委託の意向は、全ての物流業務を外部化する予定とする回答が約1割。一部外部化する予定を含めると約4割が外部への委託を検討している傾向にあった。今後も全て自社で行う予定は、約2割にとどまった。

また会社の従業員規模別で見ると、従業員が1000人以上では、全て自社で行う予定が減少し、外部への委託を行う予定が多くなる傾向。

物流に関して目標設定の有無について尋ねたところCO2排出量では21.6%が目標を設定しており、目標を設定し改善策を実行しているとの回答は5.3%と、改正省エネ法が施行されるも依然低い傾向にとどまった。

CO2排出量について数量を把握している・していない別に見ると把握している企業では約7割が数値目標の設定があり、うち改善策の実行ができているとの回答が21.2%と高い傾向が見られた。

分析レポートのダウンロードは下記URL参照。
https://www.necst.co.jp/product/uf/pdf-form.html

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