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NECシステムテクノロジー/物流システム選定は現場での使いやすさ

2010年01月27日/調査・統計

NECシステムテクノロジーは1月27日、「物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果」の2010年版を発表した。

2009年12月2日-4日に物流システムを主幹する部門、物流システムに関する情報システム部門などにインターネットで定量調査を実施。300人から有効回答を得た。実際の調査は、パワー・インタラクティブが担当。

調査結果によると、輸配送管理システム(TMS)の導入状況について聞くと、「導入済み」と回答した企業が約3割を占め、従業員3000人以上の企業では約5割が導入しており、従業員数が多い企業ほど導入している割合が高かった。その満足度では、請求・支払い運賃計算の場合「やや満足」も含めた満足の回答が44.6%と、満足評価の割合が高かった。

TMSパッケージの選定ポイントでは、「現場での使いやすさ」が41.3%と最も多く、TMSに投資してもよいと思う金額では「1000万円未満」が36.0%を占めた。一方、配送計画の課題で最も多かったものは、「配送計画プランナーがベテランの専門領域になっており、標準化されていない」が39.8%を占めた。

倉庫・在庫管理システム(WMS)の導入状況では、「既に導入済み」が約4割だった。TMSと同様、従業員が多い企業ほど導入比率が高く、3000人以上の企業では41.3%が導入していた。WMSの課題では「リアルタイムに在庫を管理したい」が52.3%と最も多く、「商品・数量・ロットなど細かく在庫管理したい」が45.0%だった。

機能の満足度もやはり満足評価の割合が高く「リアルタイムな在庫管理」では53.1%が「やや満足」も含め満足していた。また、パッケージ選定のポイントではTMSと同じく「現場での使いやすさ」が46.3%を占めた。WMSへの投資金額では「1000万円未満」が36.3%と最も多く、導入する場合の想定拠点数は「1-5箇所未満」が48.7%だった。

このほか、今後の部流業務への取り組みの見通しでは「すべて自社で行う予定」が46.3%となった一方、「一部外部(委託、3PL)で行う予定」は35.7%だった。

ETC休日特別割引については、「プラス」の回答が24.3%となった一方「マイナス」は8.0%で、マイナス回答では「渋滞で遅延が発生した」が90.6%だった。

「物流システムのSaaS化やクラウドコンピューティングでの期待」では「価格が安くなる」が38.6%となった一方、「運用費用が高くなる」との懸念も36.0%だった。

■物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果(2010年)<抜粋版>
https://www.necst.co.jp/product/uf/pdf-form.html

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