TDK(株)は9月26日、連結子会社のデンセイ・ラムダ(株)の株式、新株予約権を公開買付けで取得することを決めた。完全子会社化することを目指す。グループの電源事業、電源関連部品事業で意思決定の迅速化を図るとともに、営業拠点、IT、物流業務を統合し、新商品、サービスなどの共同開発体制の確立、本社機能などの合理化によるコスト削減を狙う。
デンセイ・ラムダは、スイッチング電源、無停電電源装置の製造・販売などの電源機器事業を展開しており、電子素材部品などのの製造・販売を主力とするTDKとの相乗効果が高いと判断したもの。
TDKは現在、完全子会社である米国法人を通じ、その完全子会社である米国法人のラムダ・ホールディングズ・インク、ラムダ・ホールディングズの完全子会社である英国法人のラムダ・ファー・イースト・リミテッドの両社を間接的に完全子会社としており、両社を通じてデンセイ・ラムダの発行済株式総数の約58.1%を間接的に所有、連結子会社としている。
TDKはグループの電源事業、電源関連部品事業の抜本的な再編に着手しており、発行済株式の100%を保有する完全子会社とするために公開買付けを実施することとした。