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三井物産/中国鶏卵生産販売事業に参画

2007年12月03日/物流施設

三井物産は、ISEAMERICA INC.(以下:イセアメリカ)と中国にて鶏卵の生産販売事業を行う合弁会社「伊勢(香港)有限公司」(仮称)を設立することで合意した。同社の資本金は3,860万米ドルで、出資比率はイセアメリカが55%、三井物産が45%。

中国の鶏卵生産量は約2,500万トンと世界の約半数を占め、圧倒的な世界一の生産量を誇るが、小規模農家を主体とする生産体制だが、需要は近年急増傾向にあると共に、消費者の食に対する安心・安全の意識が年々高まっており、需要ニーズへの対応が十分整っていない状況となっている。

新会社では、質・量共に一層の成長が見込まれる中国の国内市場を販売ターゲットと位置付け、イセアメリカの優れた養鶏技術や生産管理能力と、三井物産のグローバルスタンダードな経営手法を導入し、安心・安全で高品質な鶏卵製品を中国の消費者に安定的に供給し、中国の食生活・食文化に貢献して行くことを狙っていく。

イセアメリカは日本鶏卵最大手のイセグループの子会社で、1980年に設立し、現在は全米有数の鶏卵事業者として、ニューヨークなど東海岸を中心に安心・安全で高品質な鶏卵を供給してきた実績を有している。

さらに、イセアメリカは1998年に中国へ進出し、広東省、山東省など既に6ヶ所で事業展開しており、中国随一の近代化された養鶏事業展開を行なうパートナーとして最適であると判断した。

新会社は、イセアメリカの所有する既存農場に加え、北京と河北省で飼養羽数200万羽規模の農場を新設し、北京・天津を主要マーケットとして2008年後半より本格的に鶏卵製品の販売を開始する計画。

新農場建設後の鶏卵生産能力は約5万トン(既存との合計飼養羽数280万羽ベース)ですが、今後も市場ニーズに応じて事業拡大を図り、飼養羽数1,000万羽まで増羽し、中国最大手の一角を目指す。

新会社の概要
名称:伊勢(香港)有限公司(仮称)
設立:2007年12月(予定)
本社所在地:中華人民共和国香港特別行政区
資本金3,860万米ドル
出資比率:三井物産45%、イセアメリカ55%
事業内容:三井物産とイセアメリカの出資による持株会社。傘下の子会社が中国国内で採卵鶏雛、鶏卵及び加工卵の生産と販売を行う。

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