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10日開幕の「アジア国際運輸物流展覧会」 ロシアの動きに注目

2007年12月10日/国際

上海で12月10日開幕する「アジア国際運輸物流展覧会」では、中国北方地区および北方隣国の急成長の引き金となった「北アジアコンセプト」に最大の関心が集まるとみられる。

今回の展覧会の英国側主催者・英リードエグジビショングループ(Reed Exhibitions Group)によると、フランス、ベルギー、イタリアなど10数カ国の物流企業から参加する約6000人の業界代表者のうち、ロシア陣営が特に注目を集めるだろうという。ロシア連邦共和国交通省次官は、極東海運グループ(ウラジオストク)やノヴォロシースク港(Novorossiysk)など国内最大手の鉄道、空輸、海運企業を引き連れて同展覧会に臨む。

ロシアに関しては最近、とくにホットな話題が目出つ。富士康科技集団(フォクスコム)は他社に先駆け、フフホトに組立工場を建設したことに続き、ヒューレットパッカード(HP)と5000万ドルを共同出資し、サンクトペテルブルグにディスプレイ工場の建設を計画しているという。また、華晨汽車が同社4番目の海外生産基地をロシアに設立するという話もあり、「駿捷」10数万台を東欧市場で発売するという。これらはいずれも、北アジア地域における際立った物流発展状勢を裏付けているといえよう。こうしたことからも多くの多国籍の企業は、フフホトやエレンホトを世界戦略配置における重要拠点とみなし、これらの地に工場を建設することで中国生産基地と国内配送にリンクさせることで、中ロ物流業間交流をより強固なものにしようという狙いがある。

中国物流市場には最近、新風が吹き続けている。エクスプレス大手・TNTは中国の運送最大手の1社である華宇物流を買収、その空陸一貫配送ネットワークはアジア全域をカバーするまでとなった。米トラック運送大手のイエロー・ロードウェーも、中国で貨物運送代行企業と陸上運送会社をそれぞれ1社買収した。国際エクスプレス物流大手・DHLは上海機場集団と北アジア地区空輸基地設立に関する協議合意書を取り交わした。同社はまた、モトローラとノキアによる国際配送ネットワークを大々的に活用している。(新華社/日中経済通信)

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