川崎汽船は12月14日、川崎造船の坂出工場で14万5000立方m型LNG船「CELESTINE RIVER」が竣工したと発表した。グループのロンドンを拠点とするKラインLNGシッピング(UK)社が保有・運航する初のLNG船で、同社による4隻目の船舶管理船となる。川崎汽船グループが管理するLNG船としては8隻目。
日本でのLNG事業展開に加え、大西洋水域へのビジネスに積極的に取り組むため、英国、米国に拠点を構え、日本を含め三極体制をすでに確立。短中期・スポット傭船への対応など今後多様化するLNG輸送ニーズに対応する。
「CELESTINE RIVER」は竣工と同時に米国のエネルギー会社シェニエールエナジー社の子会社との最長10年間の傭船契約に投入され、今後の大西洋水域でのLNG船事業展開の核となる。
本船はモス球形タンク14万5000立方mの積載容量を持ち、世界の主要なLNGターミナルに入港可能な汎用性の高い船型で、シェニエールエナジー社の米国基地向けLNG輸送を核としつつ、今後活発化が予想される世界各地でのLNGのトレーディングに配船される。
新造船概要
全長:289.7m
全幅:49.0m
深さ:27.0m
搭載重量トン数:7万7163mt
タンク形式・容量:モス型・約145,394立方m(-163℃、98.5%において)
造船所:川崎造船