日本ポリエチレン／物流の需要見込み大型容器用高密度ポリエチレン増産

日本ポリエチレンは2月18日、高密度ポリエチレン（HDPE）事業強化策の一環として、大分工場のHDPE製造装置2系列のうちチーグラー触媒系HDPEのプラントをクロム触媒系HDPEとの併産プラントに改造し、クロム触媒系HDPEの生産増強を図ると発表した。
HDPEのうち、クロム触媒系HDPEが優位とされている大型中空成形用途は、今後市場規模が拡大すると見込んでおり、大型中空成形の代表的な用途であるPFT（プラスチック製自動車用燃料タンク）の搭載率は、軽量化対応力や耐久性などが評価され2015年には60-70％まで増加する（現在は40％弱）と予想。
また、大型の工業薬品容器である200リットルドラムも鉄製ドラムからの代替の進展、1000リットルのIBCについても、物流の大型化、効率化による採用増加が見込まれるとしている。改造する製造設備は大分工場D3プラントで、設備投資額は約11億円。2010年4月の完成を目指す。