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光英システム/秒単位の燃費計測可能なトラック用車載機開発

2008年03月07日/IT・機器

光英システムは、秒単位でトラックの使用燃料を計測できる新型車載端末オプション装置の開発し、3月14日開催の「ロジスティクスSCMフェア(大手町サンケイプラザ)」に展示するとともに、セミナーでは新製品の説明を行う。
同社のユーザーである荷主、運送会社から強く要望があったトラックの毎秒の使用燃料を計測して、運転日報上に区間別の燃料使用量を表記することに成功した。従来型のデジタコやドライブレコーダは燃料使用量が計測できないのが最大の欠点であった。
一部トラックメーカーからは、自社のトラックだけしか計測できる車載機はあったが、複数のメーカーに対応するため、メーカーに依存しない世界標準のCAN-BUS(controller area network)を利用して、トラックの走行速度、エンジン回転、使用燃料等を計測する装置を開発した。
■秒単位で計測した日報 (日報をクリックすると拡大します。)

最近発売されているトラックは各社ともCAN-BUSを利用してトラックのスピードメータなどを表示しているが、この技術を応用したもの。
現在、欧州のトラックメーカーは6社が共通端子を公表して運送会社に利用可能にしているが、日本では各トラックメーカーが個別に仕様を作り運送会社に公表しないため、この分野のIT化が遅れていた。
CAN-BUSを利用すれば、0.1秒ごとの車輪速度と荷物の積載量(各車軸の加重量)、1秒ごとの燃料使用量、急ハンドル、急ブレーキ、など安全走行やエコドライブに役立つ情報が2本の線をつなぐだけで計測できる。
ドライバーに事故防止の警報を適切に出すことも可能だが、現在のデジタコ基準では0.5秒ごとの車軸の回転数によるスピード計測しかできない。
改正省エネ法によって、荷主にも自社の輸送に燃料をどれだけ使用したかを報告する義務が生じたが、荷主は運送会社に使用燃料量を報告するように依頼しているが、トラックには区間ごとに燃料を計測する装置が現在は付いていないため、複数の荷主の仕事をして帰社したとき満タンにして、1日の使用燃料は計測できるものの、荷主ごとには計測できず適当に按分するしかなかった。
ところが、CAN-BUSを利用すれば、簡単に計測できるため、同社では環境改善のためにもCAN-BUSの共同利用を促進する狙いで開発を進めていた。
どのような運転をすると燃料がどれだけ使用されるかが、0.5%の精度で計測でき、従来のデジタコ・車載端末のように車速センサーやエンジン回転センサー、エンジンON/OFFの配線に2~3万円かかっていた工事費も線を2本つなぐだけで対応できる。
同社では、この技術を利用してトラックの交通安全とCO2削減のためのエコドライブ機器を開発も計画している。
ロジスティクスSCMフェアの詳細、申込みは下記URLを参照。
http://www.l-partner.co.jp/lfs/index.html
■問い合わせ
光英システム(株)
http://www.kouei.co.jp/

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