凸版印刷は3月6日、ICタグを活用したネットワーク型循環物流容器管理システムをベースに、容器の一括読み取りを可能にして入出荷作業の効率化を実現するUHF帯ICタグ対応版を開発、4月から販売を開始すると発表した。
同社では、ICタグを活用したネットワーク型循環物流容器管理システム「NETLOOPASS(ネットルーパス)」を2006年9月から販売。製造業界などから効率的な容器管理で高評価を受けていたが、読み取り作業の効率面で課題があった。
ネットルーパスはICタグを活用し、商品を輸送する際に繰り返し利用する通い箱やパレットなどの物流容器の所在、在庫状況を、ネットワークを通じて把握するパッケージシステム。これまで対応していたHF帯(13.56MHz)ICタグは通信距離が約10cm程度と短いため、ICタグを貼り付けた物流容器を1つずつ読み取る必要があった。
新サービスでは、通信距離が約2-3mと長いUHF帯ICタグに対応した機能を強化。これにより、入出荷の際にゲート型のリーダ/ライタで複数の物流容器の一括読み取りが可能になるため、管理作業の大幅な効率化につながるという。
凸版印刷では、複数拠点間で利用するコンテナやパレットなどの状態管理、拠点間を行き来する通い箱の所在管理、繰り返し使う溶剤容器の利用回数管理――などでの利用を想定している。
販売価格は基本ソフトウェア一式で380万円。サーバインストールライセンス、クライアントインストールライセンス(3ライセンス)、R/Wソフトインストールライセンス(3ライセンス)で構成している。初年度の販売目標は1億円。
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凸版印刷/UHF帯対応版を発売、ICタグ活用の循環物流容器管理システム
2008年03月07日/IT・機器
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