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マンハッタン・アソシエイツ/新コンセプト「サプライチェーンイノベーション」を発表

2008年03月17日/IT・機器

マンハッタン・アソシエイツは3月14日、SCMソリューションのコンセプトを刷新すると発表した。2008年度からのコンセプトを「サプライチェーンイノベーション」と位置づけ、顧客企業への戦略的価値の提供に重点を置く。
設立当初からSCMに特化したソリューションを展開してきた同社は、2007年度に売上ベースで年14%の成長を記録。07年度は利益も5000万ドルに達したという。
14日に同社が開いた記者懇談会で、米国本社のジェフ・バウム上級副社長(アジアパシフィックオペレーションズ)は「マンハッタンの特長は、研究開発投資の大きさ。07年は利益に匹敵する4600万ドルをR&Dに投じた」と述べ、戦略的投資に注力している姿勢を強調した。
また、08年からターゲットに据えるコンセプト「サプライチェーンイノベーション」では、「(顧客企業に)局所的な解決ではなく、エンド・トゥ・エンドの領域でSCMを構築すべきと考える。マンハッタンが顧客に望むのは、サプライチェーンを競合他社との差別化に活用してもらいたいということ」と述べた。
同社ではこうした新コンセプトに基き、「SCOPE」と名付けたトータルSCMソリューションの提案に力を入れる。具体的には小売業に焦点を当て、計画・予測、在庫最適化、オーダーサイクル管理、輸配送ライフサイクル管理、流通管理といった各領域のサプライチェーンソリューションを同一のプラットフォーム上で運用できる「Xスイートソリューション」の拡販に取り組む。
記者懇談会では、既にこうした取り組みをスタートさせた成果として、オーストラリア2位の小売業であるコールズ・グループへの導入事例を紹介。同グループへの導入プロジェクトによるベネフィットとして「オペレーション、IT、店舗、サプライチェーン計画、サプライヤーなどそれぞれの業務分野で、可視性が高まり、コスト削減、効率性の向上を実現した。特に、サプライチェーンをコントロールするという戦略的な機能を提供できた」(アーノルド・コンセンコ日本法人社長)と説明した。


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<ジェフ・バウム上級副社長>

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