大日精化工業／インドで樹脂コンパウンド製造販売会社を設立

大日精化工業と丸紅は4月9日、インドにおいて、自動車部品用途を中心とした樹脂コンパウンドを製造販売する新会社を設立することで合意した。
新会社は、デリー南西部ラジャスタン州に設立予定で2009年8月の生産開始の予定で、自動車メーカ
ー、部品メーカーの樹脂原料の現地調達化に応えるもの。
自動車のエンジン部品に使用されるエンジニアリングプラスチックなどの高機能樹脂のコンパウンドの製造を中心に、一部汎用樹脂の特殊コンパウンドの製造を手掛けることで、輸入品と比べたリードタイムの短縮、技術サービスの提供、また大日精化の日本国内や他海外拠点とのグローバル連携による、迅速な配合・調色による顧客対応により、インド国内での競争力強化を目指す。
製造拠点のあるラジャスタン州は、日印特別経済パートナーシップの一環策として掲げる、「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」の中間地点に位置しており、今後は自動車産業のみならず、日系家電産業の進出も検討されていることから、高品質の樹脂コンパウンドの現地供給拠点として、幅広くサービスを提供できる体制を構築していく。
なお、同社の海外コンパウンド事業は、今回のインドにより9拠点目の進出。(タイ、オランダ、中国深セン・東莞・卜海、ブラジル、フィリピン、ベトナム)
新会社の概要(予定)
社名:Dainichi Color India Private Limited(仮称)
設立:2008年5月
建築開始:2008年9月
所在地:インド共和国ラジャスタン州
工場用地:21,600㎡
資本金:8百万US$
出資比率:大日精化工業70％、丸紅30％
事業内容:樹脂コンパウンドおよび着色材の製造および販売
稼働予定:2009年8月
生産能力:当初年産10,000トン