ARCアドバイザリーグループは、倉庫管理システム(以下:WMS)の世界市場について、今後の5年間で平均年率7.5%で成長すると最新の調査報告書で発表した。
調査によると、2007年の市場は12億5700万ドルであったが、2012年には18億700万ドルを超えると予測している。
ARCのサプライチェーン管理サービス担当ディレクタで、「WMSの世界市場動向調査」の著者であるSteve Bankerは、「WMS市場は数十年間をかけて成熟してきているにもかかわらず、今後も2桁の成長を遂げる。今後数年間は直近の過去より幾分速い成長をするだろう。この成長は顧客が古いシステムを技術更新していることと、かつて使用されたことのない新しい分野と地域でWMSが利用され始めたことからもたらされる」と説明している。
新しい分野について、倉庫から顧客までの範囲をカバーするソリューションを構築するための、WMSとトレーサビリティや配送証明との結合で、現実に、このことは拡張WMSという形式を作り出している。
WMSを購入し始めた例のひとつは、病院で、これらのソリューションは、北米とヨーロッパ、特にフランスの病院と健康サービスチェーンで購入され、病院業者間でのトレーサビリティの要請によりもたらされている。
ある病院では、サプライヤの集中倉庫からフランスStrasbourgのすべての病院までの在庫を追跡し、トラック上の商品を自動スキャンするためにRFIDタグが使用され、病院の薬局に入るときにも自動スキャンされている。
また、フランスの別の病院では、薬と器材の病院の倉庫から手術室や病院内の他の場所までの動きを追跡している。
Tecsysがカナダで行った導入では、在庫はトートに入れて倉庫に保管され、その後、薬局・薬売り場・病院のカートなどに一日当たり1回から最大4回、JITベースで配送され、保管場所から別の場所への移動や、在庫レベルのチェックを行う専属の要員がいる。
WMSがよく売れている理由のひとつに、WMS企業が、このソリューションは「看護婦が看護婦であるようにする」ことができると主張していることがあげられる。この新しいプロセスは、上級の看護婦が在庫チェックをしないですむようにした。
補充担当者は、あるSKU(Stock-Keeping Unit)が十分にあると考えれば、それをスキップするし、少ないと感じれば、自分で数を数えてシステムで在庫チェックを行い、JIT出荷はあらかじめ決められたルールで行う。
特に、高価なSKUでは、毎日自動的に数を数えるルールを決めることができ、ある場所で、何らかの理由で特定のSKUが特定の日に多量に使用されることがわかっている場合、その日だけ通常より多くの品物を要求するといった上書きルールもある。
心臓病患者などのような、あるタイプの患者はRF(Radio Frequency)に晒されてはいけないので、病院のどこでも使えるということはないが、多くの病院ではWIFIインフラがあり、病院のいくつかの場所において、その場所をスキャンするが、その人が病院の防護のある部分に入るまで、スキャンはWMSに送信せずに、入った後、自動同期が始まる。
このサイトでは、特殊な薬のように高価な在庫の払い出しの証明として、ナースステーションで電子サインを使えるようにしている。
このレポートはUS$5,900で入手できる。
■問い合わせ
ARCジャパン オフィス
担当:柳本薫
Tel.04-2991-1685
kyanagimoto@arcweb.com
http://www.arcweb.com/Japan/
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ARCアドバイザリー/倉庫管理システム、2012年に18億ドルと予測
2008年04月30日/調査・統計
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