ノジマ／イーネット･ジャパンを吸収、物流統合へ

家電量販店などを展開するノジマは5月15日、連結子会社でeコマース部門を担うイーネット・ジャパンとの合併を発表した。合併効力発生日は10月1日。
イーネット・ジャパンは主に楽天市場やyahoo!ショッピングサイト内で、ノジマ取扱い商品と同様にデジタル家電製品やDVDなどソフト関連商品、ノジマで取り扱いのないカー用品の販売を行っていた。
07年8月には、不採算部門であったDVD販売事業の販売手法を変更することでコスト削減を推し進め、収益改善を図っていた。しかし、同業他社との価格競争など「非常に厳しい状況」で、05年8月の上場以来営業赤字が続いていることから、これまでもノジマが商品の共同仕入などの支援をしていたが、同社単独での業績回復は困難な状況。
ノジマでは「デジタル専門店としてeコマースは不可欠な業態」と判断。イーネット・ジャパンが上場会社であることから、独立性や内部統制を確保する観点で仕入関連部門の統合や物流関連部門の統合を進めるには「限界があった」として、イーネット・ジャパンを吸収合併する方針を固めたもの。
合併を機にシステムの統合をすみやかに行い、仕入関連部門・物流関連部門をはじめとした本部管理部門の共通化を推し進める。これらの施策により、経営のスピードアップを図り、合併による仕入関連部門や物流関連部門を始めとした本部関連部門の統合を行い、低コスト体制を実現を狙う。