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セブン-イレブン/配送車両に循環型バイオディーゼル燃料使用

2008年06月03日/CSR

セブン-イレブン・ジャパンは6月2日、配送車両の燃料にバイオディーゼル燃料(以下:BDF)を使用した実証実験を開始し、8月31日の約3ヶ月間にわたり実施する。実験は、「グリーン物流パートナーシップ会議」の今年度のソフト支援事業として行う。
配送車両は、北海道札幌市近郊と苫小牧エリアのセブン-イレブン約460店舗と北海道洞爺湖サミットの弁当供給業務を対象としており、この実証実験期間の約3ヶ月間で、CO2排出を約42.7トン削減する見込み。
実証実験に用いるBDFは、セブン-イレブンの店内でフライヤーを使用し、揚げ物商品として販売しているコロッケや鶏のから揚げ等を揚げた後の廃油や、セブン-イレブンの弁当等を製造する協力工場の揚げ物工程で発生した廃油を回収し、その廃油を精製して製造されたもので、完全循環型のリサイクル燃料。
実証実験では、札幌市内2か所と白老町内1か所のチルド米飯共同配送センターにある58台の配送車両全てを活用し、期間中の総走行距離約200万km、BDF使用量約1万6千リットルとる。
燃料は、BDF5%の混和燃料を使用するため車両改造の必要はなく、既存のインフラを活かしながら実験を行う。
さらに、セブン-イレブンは、7月に開催される北海道洞爺湖サミットの警備関係者の弁当供給業務を受託しており、これらの弁当の配送車両にもBDFを使用し、配送車両全車に「北海道洞爺湖サミット支援」や「BDF使用」のステッカーを掲出し、実証実験の訴求を行う。
検証内容は、民間企業の完全循環型リサイクルによるBDF活用の事業性、BDF活用による車両や走行への影響とCO2削減効果として、CO2約42.7トン(3ヶ月間の合計)を削減できるものと見込んでいる。
協力企業と各社の役割
富士通総研:「グリーン物流パートナーシップ推進事業ソフト支援事業」の実行窓口として、運営支援・最適コースの算出
ヤマカ山加運輸:チルド米飯共同配送センターの運営および走行への影響度を調査
いすゞ自動車:使用車両への影響度を調査。
ぺカルト化成:回収された廃油をBDFに精製
札幌油脂:セブン-イレブン店舗や弁当工場より、廃油を回収

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