新日本製鐵は7月9日、南米でのアライアンスパートナーであるウジミナス社がブラジル国内に計画している製鉄所の規模を、年産320万トンから500万トンに拡大すると発表した。
ブラジル国内鉄鋼需要の拡大を見通した措置で、ウジミナス社は、2012年までに総額141億ドルの投資を行う。
建設地は、ミナスジェライス州のイパチンガ製鉄所から約7キロ離れたサンタナ・ド・パライゾ地区で、既存の物流システムやインフラが活用でき、2011年上期に、第1高炉（年産２５０万トン）が稼動し、12年には第２高炉（同）が完成する。
これに伴い、ウジミナス社は、ミナスジェライス州セラ・アズル地区のJ-メンデス鉄鉱山を買収。鉄鉱石の年産能力を、現状の500万トンから、2013年には2900万トンにまでに拡大する。
なお、サンパウロ州のクバトン製鉄所の隣接地に年産300万トンの製鉄所建設計画も進めている。
