TNTエクスプレスの恵谷洋取締役本部長は7月29日、東京都千代田区の東京商工会議所で、「TNT－グローバル・ロジスティクス」をテーマに講演を行った。
グローバル化に向けたサプライチェーンの課題として、ネットワークの最適化をはじめ、在庫の適正化と削減のほか、トータル・ロジスティクス・コストの削減や物流の可視化、リードタイムと出荷サイクルの短縮化などの課題を同時に実現する必要があることを指摘した。
このような課題に対し、TNTでは、具体的なソリューションとして、IDE（Integrated Direct Express）を提案していることを紹介。IEDは、発地国で貨物を一つに集約し、一つのAirwaybillで通関し、到着国内の各地に配置するIDEセンターで必要に応じて分け、クロスドッキングなどのVAS（Value Ａdded Service）作業を行い、顧客の工場や店舗などに直送することを説明した。
具体例として、海上輸送で2ヶ月を必要としていた全プロセスを72時間に短縮することができたハイテクメーカーを事例に挙げた。
