JFEスチールは8月27日、神奈川県の東日本製鉄所扇島エリアで建設を進めていた新型シャフト炉を8月11日に火入れし、本格稼働を開始したと発表した。スクラップ溶解能力は年間50万トン、総事業費は約100億円
新型シャフト炉は、廃棄物の溶融・再資源化に広く使用されているシャフト型ガス化溶融炉のノウハウを一部転用したもので、船舶くずなど通常電炉で溶解する鉄スクラップを銑鉄の状態に再資源化するもの。同製鉄所の高炉操業などで蓄えたセンサー技術や排ガス回収技術などが盛り込まれており、今回の稼働で効率的な鉄スクラップの再資源化、再商品化が期待されている。
また再資源化プロセスで発生するCO2は、高炉一貫プロセスと比較して約半分に抑えられているという。