ダイキン工業は9月29日、完全子会社であるダイキンアメリカ社のディケーター工場(アラバマ州)で、熱溶融性フッ素樹脂「ETFE」の設備を増強し、生産能力を現在の年産2000tから、4000tにまで引き上げると発表した。
2010年4月下旬から稼働する予定で、設備投資額は約70億円を見込んでいる。
この増強で、グローバルでのETFEの生産能力は、国内の淀川製作所(大阪府摂津市/年産能力:数百トン)と合わせて従来比で約2倍となる。
今後、ETFEの特徴を活用した用途開発により、現在の50億円から、2010年には100億円の販売を目指している。
ETFEの世界需要の50%は米国であり、最大の需要地で唯一の工場を持つ同社は、ETFEの生産能力を増強することで、逼迫する需要に対応する供給体制を整える。