川崎汽船の100%出資の米国コンテナターミナル運営会社ITS(インターナショナル・トランスポーテーション・サービス)は、南カリフォルニア、ロングビーチ港で、着岸中の本船内で必要な電力を陸上より供給する施設(COLDIRONING)の本格稼動を開始した。
川崎汽船・ロングビーチ港湾局・ITSは、南カリフォルニアで深刻化している環境問題に対して積極的に取り組んでいくことを合意し、ITSでは陸上から本船への陸上電源装置を備えた新バース(約400m)の建設が進められ今夏完成、その後電源供給運用に向けたトライアルが行っていた。
川崎汽船が運航するアジア・北米定期航路のうち、中国・カリフォルニア航路(PSW-1)に従事する5500TEU型5隻全船に陸上施設から受電できる設備を搭載し、ITSに着岸中は陸上電源に切り替え、本船ディーゼル発電機を使用しない体制を実現した。