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ニチレイフーズ/フェリー活用でCO2を20.8%削減、国交省より表彰

2008年12月18日/CSR

ニチレイフーズとロジスティクス・プランナー(以下:ロジプラン)は12月16日、国土交通省海事局長より、エコシップ・モーダルシフト優良事業者として表彰された。

エコシップ・モーダルシフト事業は、荷主企業と物流事業者を対象に、環境負荷が少なく省エネ・CO2削減に効果のあるフェリー、RORO船、コンテナ船、自動車船を利用するモーダルシフト貢献企業を選定し、海上輸送へのモーダルシフトの一層の促進を図ることを目的にで平成19年度よりスタートしたもの。

表彰の取組内容は、ニチレイフーズは、冷凍食品など製品物流を2003年よりロジプランと3PL契約を結び、全体最適を主眼とした物流改善を継続的に実施していたが、ロジプランがフェリー会社のオーシャントランスと共同で、平成17年9月より本格的に実施した九州(鳥栖)~関東(船橋)間での冷凍食品物流における海上輸送へのモーダルシフトを実施したもの。

従来の同ルートにおける冷凍食品輸送は、冷凍トラックを中心に行なっていたが、生産工場が多い九州地区から関東へ搬出される往路の物量が多く、復路である関東からの物量は少ないという荷動きの偏りが生じていたため(九州発2に対して関東発1程度)、運送会社の空車リスクが運賃に反映され、結果として荷主であるニチレイフーズがコストの一部を負担していた。

また空車スペースは、他顧客との組合せで一部補われていましたが埋めきれない部分は無駄なCO2を排出していることになっていた。

今回、ロジプランを介してフェリー会社と直接業務提携することで、空コンテナを移動する場合は船腹に余裕があるタイミングで行うことができるようになり「環境対応」と「コスト低減」を同時に達成した。

今回、オーシャントランスがシャーシ付きの40フィート冷凍コンテナを往復あるいは片道で提供し、海上を無人航送することで、トラック運転手の拘束時間を短縮して労働負荷低減を実現した。

さらに、コンテナの空回送が発生する場合でも、船腹に余裕があるタイミングをとらえて移動させることで、空回送費用とリスクの負担を軽減しこの結果、改善効果として、平成19年度陸上輸送と比較してCO2削減量515トン/年、CO2削減率20.8%を実現した。

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