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住友化学/物流分野の環境、安全対策を強化

2009年01月05日/CSR

住友化学は大阪工場、愛媛工場、三沢工場の環境・安全レポート2008年度版を公開した。

「物流の安全をすべてに優先させる」の基本理念のもとに、物流部門は、「物流部門レスポンシブル・ケア活動方針」として、品質保証年度方針および環境安全年度方針を策定し、物流会社を含む物流部門全体としての活動を推進している。

2008年2月から、物流の品質・安全の情報を迅速に処理し、システムに登録された情報を整理解析して、同種の問題を再発させないために物流会社とネットワークで結んだ物流品質・安全管理情報システムの運用を開始した。

このシステムは、社内のコンピュータシステムにより、物流で発生した問題をデータベース化し、関係部門に公開しています。このシステムを活用し、情報の一層の共有化と問題の未然防止に努めている。

また、2007年5月から、従来の物流協議会組織を改組して全国の物流会社をメンバーとする「住友化学物流パートナーシップ協議会」を設置し、愛媛、千葉、大阪、大分の各工場部会と、東西2つの中継地部会および海上部会ならびに陸上、海上2つの専門部会で構成している。

物流事故防止と安全を確保するため、物流会社に対して「物流RC諸規則」の遵守・周知徹底と、「運輸マネジメント」の導入ならびに「安全性優良事業所」認証取得などの指導・支援を行うとともに、物流RC監査を通じ、物流各社の安全および品質保証活動を指導・支援し、物流関係全体にわたる活動の充実強化を実施している。

同社は、「改正省エネルギー法」の施行に伴い、特定荷主の指定を受け、2006年度を基準として、2007年度からエネルギー消費原単位の年平均1%改善を目標に、省エネルギーに取り組んだ。

環境負荷の少ない鉄道輸送・船舶によるモーダルシフトの推進、輸送ロットの向上、ISO仕様での容器大型化・樹脂のバルクコンテナ化、倉庫の集約を推進し、環境負荷低減を図っている。

2007年度の国内物流部門での同原単位の実績は、2006年度比で2.5%の改善となった。

物流会社へは、「グリーン経営」取得指導・支援を行い、物流の環境保全活動の充実を図っている。
TOPIC

一方で、フォークリフトでフレキシブルコンテナー(フレコン)を吊り、トラックへ積み込み作業を行う場合、労働災害を防止するために専用アタッチメントの使用が労働安全衛生規則で義務付けられているが、グループ会社の住化ロジスティクスの子会社である新東運輸は、従来よりも安全性・作業性の高いアタッチメントを開発した。

従来品は、フック式のアタッチメントを使用していたため、フレコンの吊り紐をフックへ掛けたり外したりする際に指を挟まれる「ヒヤリハット」が発生したり、アタッチメントの脱着時にはリフトマン(フォークリフトの運転者)が下車しなければならないなどの欠陥があった。

開発したアタッチメントは、フレコンの吊り紐を掛ける時にのみ玉掛けを行い、取り外し作業は不要で、危険要因を減少させるとともに、フレコン4本の同時吊り込みや、アタッチメントの脱着もリフトマンが乗車した状態で行えるように改善し、作業性の向上を図った。

なお、このアタッチメント使用では、従来品と構造が異なるため、所轄労働基準監督署の承認を得ている。

また、輸送時の事故に備え、運転手は、緊急時の連絡先や応急措置などを記載したイエローカード(緊急連絡カード)の携帯を徹底している。

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