ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1月15日、日本ロジスティクスファンド投資法人を含む5社の格付け見通しを安定的からネガティブに変更した。
日本ロジスティクスファンド投資法人について、2006年9月13日に発行体格付けA1を付与しているが、今回も発行体格付けA1とした。
今回の見通し変更は、日本の不動産投資法人（REIT会社）が世界的な金融市場の混乱の影響により、特に資金調達面で大きな影響を受ける可能性があるとともに、当該信用収縮の状態は当面継続するものと想定されること、その影響による景気後退によって、今後ポートフォリオを構成する不動産の資産価値や、キャッシュフローの安定性にもストレスがかかる可能性があること、に関するムーディーズの懸念を反映している。
ムーディーズでは、さらに景気後退懸念や不動産市場への金融機関の貸出姿勢の厳格化に伴い、不動産価格がREIT市場創設以来、初めての本格的な下落トレンドに向かう可能性がある。
同時に、REIT会社のポートフォリオの稼働率や賃料水準にもストレスがかかることが予想され、REIT会社によっては、今後の不動産価格の下落により自己資本にストレスがかかる可能性があることを懸念している。
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