コスモ石油は6月9日、石油化学事業参入に向け、「石油事業包括協力覚書」を締結していた、ヒュンダイオイルバンクとの間で、パラキシレン事業に関する合弁会社の設立に向けて基本合意したと発表した。
業務提携先・筆頭株主のIPIC(International Petroleum Investment Company、アブダビ政府系投資機関)関連会社であるHDOとは、2008年4月に「石油事業包括協力覚書」を締結したのち、パラキシレン事業への参入を視野に入れ、協業の可能性について検討してきた。
同社は、HDOとのパラキシレン事業協業化のさらなるシナジーを創出するために、四日市製油所内にミックスキシレン蒸留装置の新設を決めた。
2011年11月完成予定のミックスキシレン蒸留装置は、今後の国内ガソリン需要減少に対応するもの。年間生産能力は30万トン。