経済産業省は6月16日の閣議決定に基づき、輸出貿易管理令等の改正により北朝鮮を仕向地とするすべての品目の輸出を禁止する。6月18日から施行され、期限は2010年4月13日。
北朝鮮を仕向地とするすべての貨物について、経済産業大臣の輸出承認義務を課することにより、輸出を禁止する。
また、北朝鮮を仕向地とする第三国からの貨物の移動を伴う貨物の売買に関する取引（仲介貿易取引）について、経済産業大臣の許可義務を課すことにより、仲介貿易取引を禁止する。
人道目的等に該当するものについては、措置の例外として取り扱う。
措置内容は下記URLを参照。
http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/boekikanri/seisai.htm
なお、農林水産省では、関係業界への通知として、北朝鮮を仕向地とする貨物の輸出について、今回の措置に違反した場合は、外為法に基づき、3年以下の懲役若しくは罰金または併科の罰則に処せられることがあるほか、行政制裁（１年以内の輸出禁止）が科せられることがある。
さらに、日本から北朝鮮以外の第三国へ輸出する場合であっても、当該貨物が第三国を経由して北朝鮮へ輸出される可能性が高い場合に取引を見直すなど、可能な範囲で、措置の趣旨に沿った対応をとるよう周知している。
